『物語思考』が教える「自分探し」をやめる方法。人生の主人公は自分で作れる⁉
「変わりたい」と思うほど、なぜか変われない

「今年こそ変わろう」
そう決意したことはありませんか?
早起きをする。
運動を始める。
本を読む。
新しいことに挑戦する。
最初の日は、やる気に満ちています。
「今度こそ続けるぞ」
いつもそう思います。
しかし、数日後。
机の上には買ったままの本。
スマホにはいつもの動画。
そして、頭の中には同じ言葉が浮かびます。

「やっぱり自分には無理なのかな…」
人は変わろうとすると、すぐに性格のせいにします。
「自分は飽きっぽいから」
「昔から努力が苦手だから」
「こういう性格だから仕方ない」
まるで、生まれた時から決められた設定を変更できないように。
しかし、変えるべきなのは、自分の性格ではありません。
まず作るべきなのは、
「これからの自分というキャラクター」
なのです。
※本記事は、書籍の内容をもとに筆者の個人的な感想や解釈を交えて紹介しています。詳しい内容については実際の書籍をご確認ください。
理想の自分を探すのではなく、理想のキャラクターを作る

多くの人は、
「本当の自分は何がしたいのか?」
を探します。
しかし、探している間に時間だけが過ぎてしまいます。
そこでこの本、『物語思考』では、考え方を逆にします。
「どんな人間になりたいか?」
を先に決める。
つまり、自分自身を物語の主人公として考えるのです。
例えば、
「文章を書ける人になりたい」
と思ったとします。
普通なら、
「どうすれば文章力が上がるだろう」
と考えます。
しかし、物語思考ではこう考えます。

「文章を書く人というキャラクターなら、今日どんな行動をするだろう?」
少しでも文章を書く。
面白い表現をメモする。
本を読む。
行動が先に変わります。
そして、その行動の積み重ねによって、少しずつ本当にその人物へ近づいていく。
主人公は、最初から完成しているわけではありません。
冒険の途中で経験を積み、少しずつ変化します。
人生も同じです。
「変わったから行動する」
のではなく、
「行動するから変わっていく」
という考え方です。
ただし、主人公の設定を間違えると人生の方向まで変わってしまう

しかし、一つだけ注意があります。
キャラクター設定は、作れば必ず幸せになれる魔法ではありません。
大切なのは、
「どんな人物になりたいのか?」
を間違えないことです。
例えば、
「成功した人になりたい」
という設定をしたとします。
確かに、成功は魅力的です。
でも、
成功とは何でしょうか?
お金を稼ぐこと。
有名になること。
仕事で結果を出すこと。
それだけを追いかけた場合、本当に欲しかった人生とは違う物語になるかもしれません。
例えば…、
彼は人生を変える機械を買いました。
その機械には、理想のキャラクターを入力できます。
男性は迷わず入力しました。
「完璧な成功者」
翌朝から、男性は変わりました。
迷わず決断する。
積極的に行動する。
次々と夢を実現していく。

一年後。
男性は立派な会社を経営していました。
しかし、機械の前で首をかしげます。
「なぜ俺は、こんなに忙しい社長になっているんだ?」
機械は答えました。
「あなたが入力したのは成功者であり、幸せな人間ではありません」
男性は慌てて、新しいキャラクター設定を書き始めました。
「本当に幸せな人生を送る人間」
そして設定が完成した頃。
定年まで、あと一週間しかありませんでした。
もちろん、これは少し極端な話です。
しかし、自分を変えようとするとき、
「どんな人間になるか?」
ばかりを考えて、
「その人間は、本当はどんな人生を送っているのか?」
を忘れてしまうことがあります。
最後に

人生は、自分という主人公が進めていく物語です。
だからこそ、どんな能力を持った主人公になるかよりも、どんな結末を迎えたい主人公なのかを考えることが大切なのかもしれません。
「成功したい」
「認められたい」
そんな気持ちも大切です。
でも、気づかないうちに別の誰かが望んだ物語を演じていないか?
たまには、自分が選んだキャラクターの設定を見直してみてもいいのかもしれません。
